第3章 〈リクエスト〉竜胆の家【黒バス:青峰】
中の壁を押し開けて熱い塊が自己主張している。
入って来ただけでイってしまいそうになる。
「ドオ?」
後ろから耳に囁きこまれる。
そんな声にすら感じてしまって息が出来ない。
壁についた手がガクガクと震えてまともに身体を支えられない。
「おーい、返事しろよー」
解ってるくせに胸を弄りながら笑う。
「返事しないならコレ、抜くぞー?」
「やっ!抜いちゃいやぁ…っ」
くちくちと、入り口ギリギリまで抜いて揺らす大輝に慌てて返事する。
「良いのっ!すごい気持ち良いのぉっ」
「誰の何が気持ち良いのかちゃんと言えって」
恥ずかしいのを我慢して言ったのにさらに言わせるなんて!と睨みつける。
そこには想像していた大輝の表情ではなく、頼りない子供の様な顔。
私とのセックスの最中にすら辛い事を思い出してしまっているのか?
恥ずかしいなんて言ってられない。
「大輝のっ…おっきいのが気持ちいいの…おねがっ抜かないで」
「お?何?急に素直じゃん。ま、いーやちゃんと言えたからご褒美なっと」
さっきの弱々しい表情から一変して、何時もの表情に戻り、ペロリと唇を舐める。
そして浅い場所で揺らしていたソレを一気に最奥まで押し込んできた──。
「きゃああぁっ!!」
ぬるま湯に浸かっていた様な快感から一気に焼け付く様な激しい刺激に身体と心が付いて行かず、悲鳴をあげて達してしまう。