第3章 〈リクエスト〉竜胆の家【黒バス:青峰】
大輝が2人分の着替えを持って来たのでお風呂に入る。
1人用のユニットバスなので、2人で入る時はお互い体育座りだ。
お互いの脚を重ねるようにして座る。
まぁ多少広くたって向かい合って座るとそーなるよね。
「せめーなー…なあサンもっと広いフロあるとこに引っ越さねー?」
「無茶言わないでよ。ここの家賃・光熱費でバイト代スッカラカンよ」
「ケチ」
ビュッ!
何も言わず手で水鉄砲を撃つ。
水は見事大輝の顔面直撃。
「──っにすんだよ」
「あんたも一人暮らししたらこの怒りがわかるわよ」
「わかんねーよ…っと」
笑いながら手を伸ばす。
ちゃぷんと水が波打って左胸に柔らかい刺激。
「このおっぱい星人」
「触られるの好きなんだろ?」
まるでいたずらっ子のような笑顔で、触り続ける。
胸を触られるのは確かに気持ち良いけど、むしろこの純粋な笑顔が私は好きだ。
ただ、ほっといたら際限なく触り続けるので、適当な所で止めないと私が我慢出来なくなる。
「ほら、身体洗うよ」
「えー良いじゃん別に」
「だーめ。ほら早く立つ!」
バスタブから立ち上がってネットとボディソープを取る。
猫の頭と尻尾のついた可愛いネットだ。
手早く泡立てて、バスタブから出た大輝の耳の後ろを洗い出す。
「相変わらずかーちゃんみてー」
「うるさいわね!あんたがちゃんと洗わないからでしょ!」
馬鹿なことを言う大輝の頭をはたく。