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夜の詰め合わせ。【裏SS】

第2章 〈リクエスト〉青色はコブシの恋【黒バス 青峰 ラブラブ】


はっと目を覚ますと、目の前にダイキ君の顔。
人肌の温もりに微睡む。
体勢を変えようと身じろぐ。

「いたっ!」

瞬間、下腹部と腰に稲妻の様に激痛が走る。
身体の芯から鈍く、重く響いてくる。

「んー…?…起きたのか?」

私の声で目が覚めたのか、むくりと半分だけ起き上がって目を擦っている。
私に覆い被さる様なカタチで、気だるい表情。
薄く開いた唇だとか、広い肩幅だとか、いつも以上に“異性”を意識させられてどきどきする。

視線が合うとゆっくり近づいくる。
柔らかい口付けに、一瞬痛みを忘れる。
重なる重量感がリアルで。
お互いに夢中で口付け続ける。

(ああ、また…するのかなぁ……)

快感への期待と痛みへの恐怖のないまぜになった頭に唐突に聞こえる異音。

───ぐうううぅぅっ

音源は勿論目の前にいるダイキ君のお腹。
束の間の沈黙。
そして弾かれたように2人から笑いが漏れた。
先程までの重いような濡れたような空気が一変して、いつものお日様の様なダイキ君の笑顔。
ソファに2人とも起き上がって脱ぎ散らかされた服を簡易的に羽織る。

「腹減った!」
「準備してて良かったでしょ?」
「だな!」

立ち上がるとふわふわと雲の上を歩いてるかのように足に力が入らないけれどなんとか歩けた。
キッチンに着くとエプロンを付けて、解凍していたお肉を火にかける。
スープを温めながら、丼に軽くご飯をよそう。
キャベツをご飯の上に敷いて、水切りした豆腐をざっくりと手で潰すようにのせる。
お肉にタレを絡めたら一旦火を止めてあら熱で仕上げ。
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