第1章 紅薔薇【黒バス:火神】
二回の休憩を挟み、そろそろ時間は夜10時。
一旦大休憩を入れる事にして、お風呂を勧める。
着替えは持ってこさせてるので問題ない。
いい加減汗だくで可哀想になってきた。
結局小テストは全滅で、スクワットを400回も行ってしまった。
脳みそに栄養と休憩をあげないと効率は悪くなる一方みたいだ。
キッチンに降りて、あり合わせでオムライスをつくる。
麦茶と野菜ジュースをコップに一杯ずつ入れて、トレイに並べる。
二階の客間に運んで、折りたたみ式のテーブルにのせる……我ながら甲斐甲斐し過ぎる。
ちょうど準備が終わる頃に火神が上がってきた。
「とりあえず、頭に栄養入れて落ち着いたら、ここの課題を解いておくこと。さっき教えたことしか書いてないから」
そう言って席を外す。
私もお風呂に入らないと流石に不潔だ。
「………」
火神が無言でテーブルの前に座ったのを確認して客間を出た。