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夜の詰め合わせ。【裏SS】

第1章 紅薔薇【黒バス:火神】


身体ばかり大きくって、心は子供のまま。
わがままで自分勝手なバスケ馬鹿。
食欲ばかりで、一向に私を振り向かない。本当に馬鹿。

それが彼のイメージ。
そんな彼が、現在私の家に居る。

何故か。
答えは簡単。

次の中間考査の為、勉強をみてあげているから。
前回リコ達にボコボコに叩き込まれて、音を上げたこの一年生は私に泣きついてきた。

銀行の会社役員とかしてる父のおかげで無駄に広い私の家で3日間、徹底的にテスト勉強をする事になった。

「さて、火神君。私はリコ程乱暴ではないけれどスパルタだから覚悟してね?」
「うース」

やる気無さそうにシャーペンを咥えている火神にいらりと怒りが燃える。

「一時間毎に教えた分だけ小テスト挟んでいきます。毎回90点以上を合格ラインで不合格の場合スクワット200回です。ちゃんと身に付けようね」
「─────!?」

勉強出来て、体も鍛えられて、息抜きもできる。
最強の学習プラン。
さぁ頑張れ。
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