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異次元ひねくれライフ

第7章 小さく灯る1ルクス


あー。ロウソク消えそう!


さっきノートの事で散々看守と喧嘩しちゃったから、今またワガママ言うのはまずいな・・・


捕まったのはお風呂が焚きあがり、こっそり一番にサッと髪と身体を洗って、乾かしている最中だった


今考えるとあの時身体洗えてよかった!
もしその前に捕まってたら今頃汗まみれ埃まみれで絶対やばかった


勿論抵抗したし、ステアの先輩にあたる人達がわらわらやって来たけど

まさか追っ手が筋肉タイプとはね・・・

てっきり従者や司教が探し回ってるだけかと思ってた私の誤算だった



きったない布袋に上半身突っ込まれてそのまま担がれる。
布越しに遠ざかるステアの叫び声が何言ってるのか曇って聞き取れなかった。


で、そのままこの牢屋の中にぶち込まれて今に至る。


私を運んだ奴が私のトランクを開けてこのノートを見つけたんだけど、特に脱走の危険性はないって事で牢越しに渡してくれた。


まぁ、かなり口汚く罵った結果なんですけどね。

んで、かなりの迫力で怒鳴られ、トランクを投げつけられたってわけだ。

結果だけ言うとうまく行ったけど、
正直自分の倍くらいはあろう大男に怒鳴られるのはかなり恐かった。

向こうは手を出せないと分かっているのに、
そんなの関係なくビビった。まだちょっと手とか震えてるし



ルイ君がノートくれた時に言ってた
このノートに書いた言葉がこの世界の人達には読めないって事。


ルイ君の『言語変換』っていうのはあくまでこの世界の中の話であって

使い慣れた日本語で書くノートは言語変換の対象外っていう事なんだろうか?

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