第4章 しょっぱい乙女、爆誕
ネットの無いこの世界でインターネットを説明するにはあまりに難しい。
ましてや、技術者の賜物にまたがるだけの私に、仕組みを説明出来るわけもない。
しどろもどろになりながら、なんとか説明できそうな概要をおおまかに話す
私の説明で理解できてるのかできてないのか、しきりに頷くダリさん。
「で、そのネットはパソコンで・・」
「パソコンとはなんでしょうか?」
「えーと・・・・・・」
こんな感じでどんどん質問が枝分かれしていく。
ダリさんも理解するのに大変そうだ。
あぁ、この後立場が逆転するんだよね・・・
気が遠くなりそうだ。
その時、先ほど走って行った従者が戻ってきた
「お連れしました」
そう言い、促されて入ってきたのはステアだった。
「ステア!?ダリさん、どうして・・・!?」
「何かを学ぶときには、同じく学ぶ者がいた方が居た方がいい。そう思いまして」
ニカッと笑って見せるダリさん。多分私の心情を察してステアを連れて来てくれたんだろう
「ステアー!会いたかった!」
「僕も!でも、びっくりしたよ」
「あ、ごめんね、修行中だったんだよね?」
「まぁね。でもちゃんとお許しが出たから大丈夫!」
「はいはい、お喋りはその辺りで。さぁ授業始めますよ。生徒達!」
「はーい!」