第6章 distance
【A】
「おはよう♪翔ちゃん、調子はどうだい?」
あれ?な~んだか、松潤が恐い。
「あ~もぉ~!!」って言いながら、部屋の中をグルグルしてる。
和「おはようございます…あらら。潤くん、荒れてますねぇ~」
智「おはよう…松潤~。こえぇなぁ~」
翔ちゃんが、トイレから出てきた。
良かった。大分、顔色良いね。
翔ちゃんを見て、リーダーとニノも2人で微笑みあってる。
昨日のことがウソみたい…。
翔「皆。おはよう~。心配かけましたが、お蔭様で大分良いよ。本当にありがとうね」
翔ちゃんの笑顔、見れた~。
対象的な松潤。なんか、あったんかな?
「松潤。どうしたの?グルグルしてないで、座れば~?」
あれ?俺、地雷踏んだ?か、顔…恐っっ!
こっちにズンズン向かってくる。ガシッと腕を掴まれて、部屋から引きずられるように出た。
「何?何?何?」
潤「相葉くん。ちょっと…来て?」
来てって…。引っ張られてるから、付いて行くしかないし。
病院の屋上に来た。
「そんで?昨日は、久しぶりの翔ちゃんとの夜でしょ?燃えた~?」
松潤の眉間に深いシワが~っ!
あれ?俺また、地雷踏んだ?
潤「してねえんだよ…」
「は?どうして?」
潤「はぁ。誰にも言わないか?」
コクコクと頷く。
何があったの~?気になるぅ。
潤「実は…寝たんだ…」
「ん?なーんだ。やっぱりシタんでしょ~?」
潤「だから!翔が、途中で寝たんだよ!」
「えーーーーーっ‼ウッソーーー?」
潤「ホントだよ!はぁ。俺、初めてだよ…。寝られたの。自信無くすわ…」
ありゃりゃ。可哀想…。