第13章 I'll be there
ああもうー!埒があかねえー!
翔「きゃー!ぎゃー!きゃ…んぎゅっ…!」
掴んでいた手をぐいっと引き寄せ、唇をむぎゅっと押し付けた。
うるせえ口はこうして塞ぐのが効果覿面だな♪
翔さんの動きがぴたりと止まった。
瞼がゆっくりと閉じられる。
ほ~らね、ほらね~♪
そんじゃ、次は~♡
このままイケるんじゃね?なんて思って、掴んでいた手を弛めた、その時─
左の頬に強烈な平手打ちをくらった…。
何でだー?今まで付き合ってきた女はみーんなこれでイケたのによー。
「いってーーーっ!」
尋常じゃない痛みに顔が歪む。
左の頬を抑えながら擦っていると、ぎろりと睨まれた。
翔「ばっ、ばかじゅんっ!キスしたら大人しくなるなんて、いつの時代のマニュアル本だよ⁉ばかばかばかばーかっ!」
涙目になりながら、ぽかぽかと胸板を叩いてきた。
「ば、ばかあ?ばかって言った方がばかなんだぞっ!」
翔「はああ?なんっだよ、それ?ガキかよっ⁉」
「ああー、そうだよ!翔さんより2こ下なんだから、ガキだよ!」
翔さんの対面に腕組みをして、どっかと胡座をかいて、ぷいっとそっぽを向いた。
翔「ぶーっ!あーっははは。ああもうー、アホらし。もういいよ。うん。俺も男だ!松潤の思うがままヤってくれ!」
翔さんは、瞼をぎゅっと瞑り、四肢をでーんと投げ出した。
「喜んで♡」