第6章 distance
「きっと、疲れてたんだよ。気にしない、気にしない!ね?戻ろっか?」
項垂れる松潤の肩をポンポンってしてやった。
複雑な顔をした松潤。
翔ちゃんが絡むと、ダメ潤になるね~。可愛いな~。
こうやって、頼ってくれるのも嬉しいよ!
「ま、俺もさー。途中で寝られたら、ショックだよぉ?」
松潤が俺を見て、笑った。
良かった。笑ってくれた~。
「戻りました~」
智翔「おかえり~」
ハモってる…。動き、シンクロ…。
さすが、ファンから夫婦と呼ばれるだけあるわ~。
「ニノは?」
智「飲み物買いに行ってる。多分もう戻ってくるよ?」
リーダーがフニャッて笑う。
でも、俺と目を合わせてくれない?
ん~?なんかしたかな??
翔「潤…」
潤「ん?どうした?」
翔ちゃんが、松潤の首に腕を回して口付ける。
うわぁ。2人ともイケメンだから…。綺麗…。見とれちゃう…。
智「相葉ちゃん…。口、開いてるよ?」
「リーダーもじゃん!」
2人で「ブヒャッ」って笑っちゃった。
さっきのは、気のせいかな?
翔「俺。潤の所に帰っても良い?…帰りたい…んだ」
潤「勿論‼」
松潤が、翔ちゃんを抱え上げてクルクルと回る。
見つめあって…。あっ、またチューした!
思わず、両手で顔を覆う。指の隙間から2人をチラ見してみた。
うわぁ。本当に絵になる2人…。
和「あの2人。もう大丈夫そうですね?」
いつの間に⁉
ニノが俺とリーダーの真後ろに立っている。
手ぶら?飲み物は?ん~?ま、いっか…。
「そうだね~。良かった、グスっ…」
和「泣くなよ?!ホントに、もう~」
智「相葉ちゃん…。いい人。ふふ」
2人が、俺たちに気付いて…。
翔「み、みんな…」
潤「あ、あの…。か、帰ろうか?な?」
2人して、顔真っ赤。可愛いな~❤
皆で、松潤達の家に向かった。
松潤と翔ちゃんは、家に着くまでずっと手を繋いでいた。