第6章 distance
「翔。顔見せてよ…」
翔が振り向いた。
なっ!なんだよっ!その顔!……エロッ!
顔がトロトロに蕩けきって……。物欲しげな…。
こんなの、我慢できねえだろ?!
「翔!翔!翔!」
翔の肩をガシッと掴む。
翔「なに?どうしたの?」
「久しぶりだから、優しくしてやりたいけど。もう~、我慢できね!すぐ挿入ていいっ?いいよな?」
翔の返事を聞かずに。俺のモノを素早く出して、翔の蕾に宛がう。
翔「えっ?やだぁ!ちょっと、まだ…待って!…解して…から…あ、ああっ!」
翔の制止も聞かずに挿れる。解してない蕾はものすごい抵抗で。サキがやっと挿入った…。
翔は、目をギュッと閉じて、唇を噛んでいる。
―コンコンコンッ
看護師「櫻井さん。起きてらっしゃいますか?」
翔「…えっ?あ、はい‼」
翔が目をパチッと開ける。俺に「離れて」と言って、肩を押してくる。
看護師「そろそろ、点滴を外しますね。入りますよ?…あれ?開かない?」
「あ、鍵掛けてます!今、開けますから…」
ベッドから降りて、ズボンと下着を急いで着る。翔も身なりを整えていく。
チェッ。もう少しだったのに…。
鍵を開けて、看護師を部屋に入れる。
看護師「あ、松本さん。こんばんは。あの…今夜は付き添われるんですか?」
翔の点滴を外しながら、俺に問いかけてくる。
「出来れば、そうしたいんですけど…。良いですか?」
看護師「どうぞ。本当に、嵐の皆さん。仲が良いですねぇ。お布団お持ちしましょうか?」
「いいえ。大丈夫です。その辺に適当に寝るんで」
看護師に『早く、出ていけよ!』と、思いながらも営業スマイルをする。
「あ、それと。俺が見てるんで、朝までこの部屋は放っておいて大丈夫ですから…。それと、鍵も掛けますから。プライバシーっつうことで。いいッスか?」
看護師「はい。わかりました。櫻井さん、ゆっくりお休みください。明日の朝の6時にまた来ますね?」
看護師が部屋を出ていくと、直ぐに鍵を掛ける。
これで、邪魔されないな?はぁ…。3回も…。厄日か?
翔「潤…分かりやすっ(笑)」