第6章 distance
「えっ?……いいの?」
翔が、コクりと頷く。
翔「潤…。初めてシタ時みたい…。泣かないでよ?」
翔に言われて、頬を触ってみる。
濡れてる…。
「あの時も、俺…グスッ、泣いたね…ズズッ……格好悪いね、俺…ハハ」
翔が、優しく抱き締めてくれた。
翔「潤。格好悪くないよ?俺の…恋人は、最高に格好良いよ…」
「ありがとう…」
涙を拭って、ニカッと笑った。
翔「ハハッ。潤。可愛い」
俺の頭をグシャグシャッとしてきた。
「ああ、もう。セットが…。この~、お返しだ~」
俺も翔の頭をグシャグシャッとした。2人して、大声で笑った。
「あ~、久しぶりに笑えた。……翔。身体、辛くないか?退院してからでも…」
翔「大丈夫。シよう…」
「わかった…」
翔に口付けながら肩を押す。
舌を絡めると、甘い声を上げて俺の劣情を煽ってくる。
病衣の紐を解き、白い肌を露にする。
久しぶりに見た翔の身体は…やはり綺麗だ。
鎖骨に吸い付き、紅い俺の印をつける。
翔「潤…。痕を付けたの?もう、駄目だよ…。明日も先生の診察があるのに…んっ…」
抗議してくる翔の口を塞いだ。
「良いだろ?翔が誰のものか、皆にわからせたいからさ~」
翔が、顔を真っ赤にして俯く。
「翔…。そんな可愛い顔。誰にも見せないでくれよ?」
「か、可愛くないよ!」と、さらに顔が赤くなった。
「翔。先に進んでいい?」
翔「…も、もう!確認しなくていいってば!」
俺の首に腕を回してくる。
翔「め、めちゃめちゃにして?」
理性なんか、吹っ飛んだ。
首筋から胸までをツツ~ッと舐めていく。
胸のサキを口に含み、コロコロと転がす。もう一方を指で摘まむ。
翔「あ、あ、じゅ、潤…い…イクッ……イク…っ」
「あぁ、…イッて?」
その言葉を待っていたかのように、翔が熱を吐き出す。胸まで飛んだ。それを舐め取っていく。
翔「じゅ…ん。汚…い、から…あ。止…めて…」
翔が呼吸を整えながら、言ってくる。
「汚なくないよ?翔のものは、ぜーんぶ、綺麗だよ!」
「馬鹿…」と、枕に突っ伏した。