第6章 distance
【S】
あぁ……頭が……痛い…。
健「バカヤロ!強く殴りすぎだっての!早く、起こせや」
准「何で?このままでも、えーやん。ヤろうや?」
んんっ?まだ…暗い?目隠しされたままなんだ…。
なんか、スースーする。俺、もしかして…裸?
准「俺は、ヤるで?意識無いのが嫌なんか?ヤってれば起きるって。ハハハ」
怖い……。俺、ヤられちゃうの?
潤。潤。潤。……助けて…。
身体に乗ってきた?
あ……、そこ。ヤバ…。感じたくないのに…。
声抑えなきゃ。……でも、た、耐えられな…い…。
「……んふっ、…あっ…」
准「櫻井。起きたか?」
健「え?起きた?それにしても、感じやすいなー。女よりいーじゃん!」
目隠しが外された。岡田くんの顔が近くにあった。
キスされる。強引に舌をいれてくる。
「いやぁ。き、気持ち悪い…止め…ぐっっ!」
腹を殴られる。あまりの痛みに、胃液が、上がってくる。吐きそう…。
准「黙れや!大人しく、俺らに抱かれてりゃいーんだよ!」
俺の男である証明には、触れずに。全身を愛撫してくる。
嫌。嫌。嫌。
気持ち悪い!潤以外は、気持ち悪いよ…。
逃げたくても、足枷と二の腕に拘束帯。
人目に付きやすい所は、避けるように殴られる。
健「岡田ぁ。次、俺な?あんまりケガさせるなよ?」
准「わかってるわ!」
いっそ、意識を失いたいのに…。
身体を、快感と嫌悪が駆け巡って…。
目を閉じても、無理だった…。