第6章 distance
【M】
確か…この辺だったよな?1回だけ、遊びに行ったきりだからな。
記憶を辿りながら、岡田くんの家を目指す。
相変わらず、翔と連絡が取れない。
ニノに電話してみるか?
和『潤君!今、どこ?』
『今…岡田くんの家を目指してる。△△通りってところみたいだ』
和『ちょうど良かった。そのまま、行って。左手に茶色いマンションがあります。そこからなら、私より早く着けるはず!急いで向かって‼翔ちゃんが、キケンです!』
『はぁ?翔が、キケン?どういうことだよ!詳しく教えろよ?』
和『私も詳しくは、わかりません。たぶん、翔ちゃんの身にキケンが迫ってることは確かです!これは、考えたくないんですが…。岡田氏が係わっているかと、思うんです…』
岡田くんが?何で?でも、翔が居ることは確かだな。
和『私は、念のためマネージャーに電話いれますから。潤君は、翔さんを頼みますよ?』
『ああ。わかった!』
電話を切ってから、俺は、アクセルを踏み込んだ。