第6章 distance
【O】
今、岡田っちの家に向かってる。ニノから、松潤がLINEで、翔ちゃんを迎えに行くって言ってたって、教えて貰った。
たぶん、松潤のことだから、翔ちゃんの本当の居場所に気付くはずだ。
「相葉ちゃん!もっと急いで!」
雅「わかってるけど。これ以上スピード出したら、ヤバイんだって‼」
雑誌の撮影で一緒だった相葉ちゃんが、送ってくれるって言ってくれて。
焦りばっか募る。翔ちゃんに知らせとこう。
『翔ちゃん。今、どこに居る?』
翔『岡田くんの家だよ。予定してた仕事がさ。先方の都合で明日になったから。買い物でもしようと思ってさ。荷物置きに、ね。何?なんかあった?』
『あのね。たぶん、松潤にそこ、バレた。今、相葉ちゃんとそっちに向かってる。待ってて!』
翔『…え?潤が?……わかった…。俺も…、ちゃんと話しなきゃって、おもっ……うわっ?!何?や、やめて!ん~、イヤだぁっっ…』
-ブツッ。ツー、ツー、ツー…
『翔ちゃん?翔ちゃん!翔ちゃん!』
電話が切れる音。切れる前に…怯えた声がした…。それから、何回かけ直しても、繋がらない。嫌な予感がする。
雅「どうしたの?」
「………」
俺は、背中に冷たいものが走るのを感じた。
雅「リーダー‼どうしたの?翔ちゃんに何かあったの?」
俺は、前だけを見て、伝えた。
「……相葉ちゃん。翔ちゃん、電話が突然…切れた。何回かけても繋がらない。切れる前に…怯えた声がしたよ…まさかだけど…」
俺の言葉を、最後まで聞かずに。相葉ちゃんがスピードをあげた。
雅「リーダー!どっか、しっかり掴まってて!…まだ結構かかるかも?クッソ~ッ!急がなきゃ‼」
「わかった。ニノにLINEしとくわ」
[ニノ 翔 キケン]
[家 行く イソグ オレ]