第6章 distance
雅「イヤー。楽屋のドア、変わった?何回も押したのに、開かねぇの!」
「変わってねえし!つうか、押して、開かないなら、引けばいーじゃん。相葉さん、絶好調っすね‼」
相葉くんの天然行動のお陰で、楽屋の雰囲気が、変わった。こういうとこ、有り難いよ。普段は、大変だけど…。
雅「参った。参った。ヒャハハー」
相葉くんが、鞄を下ろして、俺たちを見る。
雅「ねえ、松潤たち、楽屋でイチャイチャしてるよ、ニノ。目のやり場に困っちゃうね?」
和「相葉さん!シッ!これから、面白くなるとこだったのに…。あなた、タイミング悪いんですよ。それに、ウルサイし」
相葉くんは、口を尖らせながら、ニノの向かいに座った。楽屋に置いてあるお菓子をバリボリと、食べ始める。…確かに、ウルサイな。
翔が、俺の腕の中から逃れようとするから、また、力を込めて、抱き締めた。
翔「ちょ、ちょっと…潤。恥ずかしいから、もう放して?」
翔が、顔を赤らめながら、俺に訴えてきた。
「嫌だ‼放さない!」
俺は、翔にキスしようとした。
大野さんが、翔の口元に手をやり、キスをブロックされた。俺の唇が、大野さんの手の甲に触れた。
「な、何すんだよ⁉邪魔するなよ!」
智「松潤。ここ、楽屋だよ?それに、翔ちゃん、嫌がってる…。大人にならないと、ね?」
翔「智くん…」
翔が、大野さんを見つめる。悔しいけど…、俺は、年下だから。大野さんに敵わないところがある。だから、大野さんに盗られるんじゃないかと、不安なんだよ‼
絶対に、俺が!翔を支えられる、男になるから!