第5章 僕は、便利屋。③
ベッドサイドテーブルの、引き出しから、ゴムを取り出す。あっ!しまった!潤滑剤がない!いつも、使わないからなあ。何か、代用品になるもの無いかな? ガサガサと探ってみる。
『さとしさん?どうしたの?』
「ん?翔が、痛くないようにするための物を探してるんだよ。それがないと、翔が、大変だからね。…待っててね?」
翔が、真っ赤になりながら、頷く。
そういえば、姉さんがハンドクリームに、ワセリン使ってたな。…こんな時に、助けられるなんてな。皮肉なもんだ。
引き出しの奥に入っていた、ワセリンをたっぷりと、指とゴムに付けた。
翔にゆっくりと俺のモノを挿れていく。ものすごく、狭い。翔が、シーツをギュッと握りしめている。やっぱり、苦しいよな?
「翔。ゆっくりと息して?力、抜かないと、挿らないから」
コクコクと頷きながら、深呼吸を始めた。少しずつ、力が抜けてきた。すかさず、腰を進める。
「翔。全部、挿ったよ」
『嬉しい…』と、微笑んでくる。ドクンッと、胸が高鳴った。…あぁ、もう!我慢できない‼
「翔。…ごめん!ゆっくりシテあげたかったけど、出来なそうだ。動くよ」
ゆっくりと腰を動かす。ズチュッ、クチュという音にも煽られて、段々と早く動く。翔のモノに、指を絡めて、根元から先端に向けて扱いていく。ビクビクッと全身を、反応させる翔。
『さとしさん。僕、気持ち良い…』と、俺を真っ直ぐ見ながら、言ってきた。
「俺も。気持ち良い…よ…。ンンッ。翔、一緒にもっと、ハァッ、気持ち…良く、フゥッ。なろう?」
コクコクと頷き、俺の肩をギュッと掴んできた。痛みが走ったが、構わず、抽挿を続けた。
翔が、『あっ!』と、言って俺の手の中に、熱を吐き出した。蕾が締まり、俺も熱を吐き出した。
翔の胸の上に、覆い被さった。息を整えていく。
セックスって、こんなにも、気持ち良いものなのか?知らなかった…。
「翔が、可愛くて、止まんなかったよ。それに…今までで、一番気持ち良かった!」
翔は、顔を真っ赤にしながら、『嬉しい』って、言ってくれた。俺の方が、嬉しいよ?!多分ね?