第5章 僕は、便利屋。③
翔の服を、全部脱がせた。白くて、細くて…。触れたら、折れてしまいそうだ…。服で、隠れるところにだけ、赤黒いアザのあとが点在している。怒りよりも、翔に対する愛しさの方が、湧いた。
『さとしさん』
「ん?なんだ?嫌か?ここで、止めるか?」
翔は、フルフルと首を横に振る。
『止めないで。…僕だけ裸。恥ずかしい…。さとしさんも、一緒に…』
俺は、翔の要望通り、全裸になる。再び、翔の上になる。翔は、俺の目をジッと見て、逸らさない。
心の中を見透かされている気になる。
翔の耳朶を噛んだ。ビクッと身体を跳ねさせる。その後も、首筋から鎖骨にかけて、俺が触れる度に反応する。
翔の胸のサキを舐める。顔が紅くなる、翔。
翔の勃ちあがりだしたモノに、指を絡めた。ますます顔が紅くなる。翔の顔をチラチラと見ながら、身体を触っていく。時々、目が合うと、微笑んでくる。
大切に、大切に…。セックスするときに、こんなに丁寧にしたこと無かった。いつも、直ぐに挿れていた。相手のことなんか、考えたこと、無かったな…。
翔の蕾に指を挿れる。目をギュッと閉じる。
「翔。目、開けて。しっかりと、俺を見て欲しい…」
頷いてから、ゆっくりと大きな目が、開かれる。
唇を重ねた。翔の口が少し開いた。すかさず、舌を入れ、口内を舐め回した。翔の口端から、唾液が溢れた。それをペロッと舐めた。翔の目がさらに、大きくなった。
指を増やして、翔のイイトコロを探す。『あっ』と、言って、俺の肩を掴んできた。ここか?重点的に攻めてみた。翔が、顔を真っ赤にしながら、首を横に振る。俺の左肩に、噛みついてきた。その痛みを感じながら、攻め続けた。
『さとしさん。僕、変なの。体がビリビリするの』
「翔。変じゃないよ。それは、気持ち良いってことだよ?…一緒に気持ち良くなろう?」
全身を紅く染めながら、コクコクと頷く、翔。
愛しい。こんなにも、愛しいものがあるんだ…。