第5章 僕は、便利屋。③
「ふう…」
シャワーから、出てきて、ベッドに腰掛ける。
何でまた、今更思い出すかな…。もう、15年もこの関係が続いている。
この女のせいで、俺は…。
タバコに火をつける。ベッドで、寝ている〇〇に、殺意が沸く。〇〇の首に両手をかける。このまま、力を入れるだけ。…入れるだけだ!
〇〇が、寝返りを打つ。首から、手を離す。
いつも、殺すことができない。
俺は、この女から、逃れられないのか?…もう、たくさんだ!もう、もう…。
俺が、死ねばいーのか?…
「ふっ。あっはっはっは!!」
〇〇が、起きる。
〇〇「何?…どうしたの?智?……あれ?私、どうして、裸なの?」
またか…。いっそ、言ってしまおうか?俺との関係を…。
「寝相が、悪かったんじゃない?」
〇〇「そっか。裸になるなんて、恥ずかしい…。智、見ないで。ね、俊介さんには、言わないでね?」
「わかってる。言わないよ。もう、寝なよ…」
俺は、部屋から、出ていく。
裸を見られて、恥ずかしい…だと?それ以上のことをヤッてんのに?相変わらず、覚えてないか…。
お前は、いつも、そうやって‼俺の心を!
……どんどん、蝕まれていく。
誰か、誰か…。俺を助けて!
この地獄から、俺を助けて!
殺して!俺を…殺して!
もう、たくさんなんだ……疲れたよ…