第3章 シグナル。
雅紀達が、風呂からでてきた。
和「潤。お母さん、仕事が忙しくて、今日は迎えに来れないって。だから、ウチに泊まりな?」
潤「うん。わかった。和也兄ちゃん」
翔「潤くん、いっとに、寝ようね~」
潤くん、顔が真っ赤。本当に、翔のことが好きなんだね?ありがとう。お母さん、助かるといいね。
雅「翔ちゃん。俺も、一緒に寝ていい?」
コクりと頷く、翔。
潤「雅紀は、ダメだよー。和也兄ちゃんたちはいいけど!」
雅「翔ちゃんが、寝ていいって言うんだから。俺も寝ま~す」
和「雅紀。大人げない…俺達も、風呂入ってから、寝るからね、翔。先に、潤たちと寝ててね」
翔「わかった。おやすみなさい、智にぃに、和にぃに」
和也と俺は、それぞれ風呂に入って、寝室に行く。雅紀と潤くんに抱きつかれて、寝苦しそうな、翔。はは。
-翌日-
潤くんのお母さんは、意識が戻らないまま…亡くなってしまった。元旦那は、ヨリを戻したくて、会社で待ち伏せしていた。そして、事件は、おきた。
俺は、舞先生と和也と父ちゃんとで、潤くんに、事件のことを伝えた。子どもながらに、理解したのか、唇を噛み締めて、泣かなかった。
翔が、頭をポンポンと撫でる。…潤くんが、翔に抱きつき、肩に顔を埋める。翔が、潤くんの背中を撫でる。すると…潤くんが、翔にチュッと、キスした。
雅「おい!俺も、まだしてないんだぞ?この、どさくさに!マセガキ!」
和「雅紀。お母さんのことがショックなんだから、今日は、許してあげようよ、な?」
雅紀は、ウゥッと言いながら、ソファーに乱暴に座る。こんな時なのに…。潤くん、結構、手が早いね?
これから、どうなるんだろう…。