第3章 シグナル。
「遅くなるな、とは言っといたよ。また、友達と勉強会じゃない?」
雅「はぁ…。すげえな、やっぱ!和也は、進学校だもんね。大学とかもう決めてんのかな?」
雅紀、口の周り、ケチャップが付いてるぞ。
翔が、雅紀の姿を見て、ウエットティッシュの箱を渡している。
雅「翔ちゃん。何?…あ、ケチャップ、付いてた(笑)」
翔「雅紀、拭きなたいね」
「翔、拭きなさい、だろ?」
そう言いながら、翔の口の周りを拭く。
雅「翔ちゃんも、ケチャップ付いてたね!俺のは、翔ちゃんが、拭いて‼」
雅紀が翔に顔を近づける。あ!潤くんが、わざと、ケチャップを頬に付けてる。
翔「は~い。雅紀もキレイに、ちようね~」
翔が雅紀の口を拭いてあげてる。潤くんが、翔の服を引っ張って、自分の顔を近づける。翔は、潤くんの顔のケチャップを拭いてあげる。
父「翔は、優しいね~。」
二人とも、ニコニコだね。
潤「雅紀!僕の翔くんだぞ?」
雅「いつ、潤のものになったんだ?ねー、翔ちゃん。翔ちゃんは、雅紀を好きだよねー?」
翔が頷く。
潤「翔くん、僕のほうが好きだよねー?大きくなったら、結婚するんだもんねー!僕のお嫁さんになるの!!」
雅「何だと?翔ちゃん、雅紀と結婚するんだもんねー?俺の奥さんに、なるんだよ、ねー?」
「だから、雅紀。5才児と張り合うなよ?」
父ちゃんが、食べ終わって皆をニコニコしながら、見ている。
父「翔、モテモテだね~。でも、翔は、嫁に出さないよ。ずっと、父ちゃんと一緒に居ような?」
翔「うん。いーよ」
翔が、食べ終わって、雅紀の膝の上に座る。…その行動は、ダメだよー。