第3章 シグナル。
「潤くん?」
バッと顔を上げて、涙目になりながら、笑う。
翔「潤くん、オムライス、いや?」
潤「ううん。僕のウチね、お母さんのお仕事、大変だから、いつも…カレーなの。だから、こんなにたくさん……はじめてで…」
雅「潤‼お前、苦労してるんだな?よしっ!食え‼腹一杯、食え‼」
雅紀が、潤くんをギュ~ッと抱き締める。潤くんが、バタバタもがいている。なんか、仲良しだね?
潤「止めろよ!この、怪力!」
翔「雅紀。めっ!潤くん、イヤ、してるよ」
雅「ん?翔ちゃ~ん!ヤキモチかい?俺は、翔ちゃんだけ、だよ~~♪」
雅紀が、潤くんから離れて、翔のほっぺにスリスリしている。
翔「イヤ~!雅紀、キライ‼」
嫌いと言われても、翔から離れない雅紀。
潤くんが、また雅紀の背中を叩いた。
雅「痛えよ!」
反撃しようとする雅紀。だから、お前、幾つだよ⁉子ども相手に。全く…。
潤「翔くんは、僕の!雅紀には、あげないの!!」
そう言って、翔をギュッと抱き締める。
もう、いい加減さ、メシ食べようぜ?
父「それじゃ、食べよう。いただきます」
翔潤雅「いただきます‼」
父ちゃんの一言で、皆一斉に、食べ始める。何だよ、もう(# ̄З ̄)
父「あれ?そういえば、和也が居ないね?」
だから、父ちゃん。それ、気付くの遅え!