第3章 シグナル。
舞先生「あ、大野さん。潤くんのお母さんから、仕事が終わってから、迎えに行きます。それまで、潤をお願いします。とのことです。…それでは、良いですか?潤くんをお願いしても?」
「はい。ウチは全然。構わないですから、ね、翔?」
翔「うん。潤くん、いっとに帰るの?さよなら、しないでいーの?」
「そうだよ。潤くんのお母さんがお仕事終わってから、お迎えに来るって。だから、それまでは、ウチに居るよ。…潤くんも、わかった?」
潤「うん。ありがとう。翔くんのお兄ちゃん!」
ニカッと笑う、潤くん。これは、また…可愛い(^.^)
「それじゃ、二人とも、先生にさようなら、しなさい」
翔潤「舞先生、さよなら~」
舞先生「はい。さようなら。…大野さん、よろしくお願いいたします。翔くん、潤くん、また明日ね」
先生は、建物に入って行った。
翔と潤くんが手を繋いでいる。潤くんが、翔の手を離したくないかも?と思った俺は、翔の手を繋いで、3人で並んで帰った。
翔潤「ただいま‼」
雅「おかえり!」
良い匂いがする。
「雅紀、早いね。もう来てたの?」
俺は、翔と潤くんの靴を脱がせる。
雅「うん。早く、翔ちゃんに会いたくてね。学校終わって、すぐ来ちゃった!」
雅紀は、母ちゃんのことを好きだったからな。そっくりな顔の翔のことをいつも、『可愛いね、可愛いね~』って言ってる。翔も、優しい雅紀が好きみたいだ。雅紀が来ると、いつも雅紀の足の間に入って、雅紀に凭れて座っていることが多い。お兄ちゃんは、妬けちゃうぞ!