第3章 シグナル。
翔をギュッと抱き締めて、舞先生を睨み付ける潤くん。そんなに翔のことを~(^_^)。お兄ちゃん、嬉しい!
舞先生「すみません、大野さん。こうなると、長いんです…」
「いえいえ、いいんですよ」
翔「潤くん、さよなら、しないの?いっとに、帰る?」
潤くん、顔があきらかに、変わったよね?嬉しい気持ち、ダダ漏れだよ?
「潤くんのお母さんは、まだ?」
潤「うん。うちのお母さん、お仕事でいつもお迎え、遅いの…」
「そっか…。潤くんのお母さんが許してくれるなら、ウチに来るかい?」
舞先生「そんな…大野さん。ご迷惑では?潤くん、もうちょっとでお母さん、お迎え来るよ?待ってよ?」
潤くんが泣きそうだ。翔は、潤くんの頭をポンポンと撫でている。
「先生、潤くんのお母さんに連絡取れますか?なんだか、二人を離すの、可哀想で…」
舞先生「…取ってみます。大野さん。お優しいんですね?」
舞先生が、走って建物に入っていく。翔と潤くんは、手を繋いで、地面に何か描いている。これは、あのアンパンのヒーローか?翔、相変わらず、個性的過ぎる絵だね。
翔は、女の子に間違われるくらい可愛い顔をしている。大きな目。プニプニほっぺ。少し赤いポッテリとした唇。身内の欲目じゃなく、本当に可愛い❤死んだ母ちゃんそっくりだ。
潤くんもキリッとした眉毛。二重で切れ長の目。長めの睫毛。翔と同じくらいポッテリとした唇。5才児とは思えない程、しっかりとした顔をしている。将来は、絶対にイケメンになるだろう。
こんな、可愛い二人が一緒に居る…。もう、可愛くて、キュン死にしそう!