第13章 I'll be there
雅「ふんふんふん~♪」
山田「相葉くん、今日もゴキゲンですね?」
雅「まあねえ~♪」
まーが、鼻歌交じりで床掃除をしている。
営業が終わり、アシスタントの6人で後片付けをしているんだけど…。
「ったく、無理しちゃって…」
他のメンバーに悟られないように、いつも通りに振る舞っているまーを見ていると、なんだか…やるせなくなってくる。
翔「俺、今日は疲れたから先に寝るね。おやすみ~」
「おやすみなさい、翔さん」
雅「翔ちゃん、おやすみ~」
まーの様子がいつもと違うということに、翔さんも気付いていた。
だけど、どうやら俺と同じで本人が言ってくるまで待つつもりらしい。
なぜなら、普段は風呂上がりにリビングで3人で今日一日の出来事やなんかを話してからベッドに入ることが多いのに、翔さんってば、今日は日付が変わる前に就寝したからだ。
翔さんが寝てから暫く、テレビのニュースをぼーっと見ていた。
まーも缶ビールを片手にテレビを見ている。
「俺も、そろそろ寝ようかな?」
テレビのリモコンをまーに渡そうと持ちあげたとき、
雅「松潤。昼間のこと…聞かないんだね?」
「……聞いてもいいのか?」
まーは、缶ビールをぐびぐびと一気に飲みほして、コトンとテーブルに置いた。
それから、ゆっくりと頷いた。