第13章 I'll be there
「う~ん…。夕食の時は、普段通りだったよなあ…?」
湯船に浸かりながら、翔さんのことを思い浮かべる。
いつも通り、夕食をモリモリと食べていた翔さん。
「まーが、二宮さんに何かされて泣いちゃったのかもしれないよ?なんて、言ってたけど…」
バシャバシャと乱暴に顔を洗う。
「ああもうー!やめやめ!」
ぐるぐる考えてもいいことないもんな。
脱衣所のドアがノックされ、浴室の磨りガラス越しにまーが声をかけてきた。
雅「松潤ー。俺らもう寝るねー」
「あ?ああ、わかった」
磨りガラスの向こうにいるであろう、まーに返事をする。
翔「俺ら明日朝早いんだ。でも、飯当番は俺だから朝飯は作っておくから」
「えっ?いいいいいいっ!だ、大丈夫っ。自分の分は自分で用意するからさっ。翔さんは、まーと翔さんの分だけ作ってよ。俺のことは放っといていいよ。2人とも寝てねてっ!」
翔さんの気持ちは嬉しいんだけど…、俺は美味しいものを食いたいんだ。
翔「おっけ。じゃ、松潤おやすみ」
雅「松潤、おやすみ~。あんまり長湯するなよ~」
「ああ、わかった。おやすみ」
2人が脱衣所から出ていった。
「ああ、緊張したー…」
お湯のなかにずりずりと潜った。
すると、胸がバクバクとしてきた。
直ぐに浮上して、大きく呼吸した。
「ふぅ…。ちょっとのぼせたか?俺も寝よう!」
風呂から上がり、水分補給をしてからベッドに入った。