第13章 I'll be there
「ふぅ…」
左胸に手を宛てる。
バクバクと心臓が煩い。
「なんだって、こんなことに…?」
翔さんが急に顔を出したから、びっくりしたのか…?
でも、まーが顔出したときは、何ともなかった…。
「う~ん…。昨日の夜からずっと翔さんのこと考えてたからかな?」
ぶつぶつと独り言を言いながら、部屋の灯りをつけて部屋を出た。
雅「あ、松潤来るの遅いから作っちゃったよー。うんしょっと、これ運んでくれる?」
キッチンに入って直ぐに、まーに3人分の小皿と箸を持たされた。
「お、おお…」
そのまま、回れ右をして、ダイニングへと向かう。
その後を、まーが得意料理の麻婆豆腐が盛られた大皿を運んできて、テーブルの中央に置いた。
それを見てから、ランチョンマットを敷いて、箸と小皿をセッティングする。
雅「おお~、いい感じ。おいしそ~♪」
ランチョンマットや箸置きを使うことを提案したのは俺だ。
職業柄、そういうことって大事かな?って思ってね。
男3人だからと、初めは抵抗していたまーと翔さんだったけど、今では受け入れてくれて、しかも、まーは率先して動いてくれるようになった。
翔「雅紀、風呂掃除完了だぜっ…と、松潤、調子はどうなんだ?」
翔さんが俺の顔を見ながら、ハンドタオルで手を拭いて席についた。
「もう大丈夫」
つうか、元々大丈夫なんだけどね。
~って、あれ?
今度は、翔さんを見ても何ともないな…。
なんだったんだろうな、あの胸のバクバク…?