第13章 I'll be there
「ただいまー…」
いつも、アシスタントに付かせてもらってる大野さんと、呑みに行った。
大野さんに仕事のことで相談したいことがあって、明日は店が休みだからと俺から誘った。
深夜の帰宅。
職場の寮に一緒に住んでる、翔さんもまーも寝てるだろうな、と思ったけど、これを言わなきゃキモチワルイ。
だから、2人を起こさないように、小声で呟いた。
雅「おひゃへりー。おしょきゃったねー?」
雅紀が、洗面所から歯ブラシを咥えながら、ひょこっと顔をだしてきた。
「お?起きてたのか?」
雅紀がコクりと頷いてから、再び洗面所に引っ込んだ。
それから、歯みがきを終えて、洗面所から出てきた。
雅「そいじゃ、俺はもう寝るねー。松潤も風呂入って早く寝ろよー?」
「ああ、わかった。まー、おやすみ」
雅「おやすみ~」
雅紀は、手をヒラヒラと振りながら、自室へと入っていった。
風呂からあがり、キッチンに水を飲むために向かった。
「はあっ?」
食器が洗い終わった状態で放置されていて、しかも、戸棚に仕舞われていなかった。
「皿洗いは、戸棚に仕舞うまでが皿洗いでしょうが!…ええっと、今日は皿洗い係は誰だ?」
冷蔵庫に貼られた、一週間の家事の分担表を見る。
「sho…翔さんか。はぁ…。まったく…」
寝てるかもしれないけど、これは言っておかないと今後のこともあるしな…。
コップに注いだ水をぐいっと一気に飲んでから、翔さんの部屋へと向かった。