第12章 愛のかたまり
―ゴツンッッ…
翔「……っっ!!」
「あ……」
すごい音…。
「だ、大丈夫?」
翔「ぅぅ…はい。ここがテーブルの下だってこと…忘れてました…いっ…つつうっ…」
何も欲しくないって言うけど、なんかしてあげたくて。
だから、ほっぺに軽くキスした。
男にされても嬉しくないかもしれないけど…。
そうしたら、驚いてまたまた頭をぶつけてしまって。
すごく勢いよく起き上がろうとしてたから、痛そうだ…。
~って、俺のせい…だよね?
「ごめん…そんなにビックリするとは思わなくて…」
頭を擦ってあげたいけど、さっき嫌がられたからなあ。
どうしたもんかな?
翔「……してくれたら…許します…」
「え?なに?ちょっと、考え事してたから聞いてなかった」
頭を抑えながら、俺のことを真っ直ぐに見つめてきた。
う…真剣な顔…。
翔「もう1回、してくれたら…許します…」
「……ぅえ?」
翔「あっ、、ご、ごめんなさい!僕ってば何言ってんだろ?あの、忘れてくださいっ💦」
いそいそとテーブルの下から出ていこうとする彼の服の裾を掴んだ。
「……もう1回する。だから…許して、くれる?」
振り向いた彼のほっぺにキスしようと、ゆっくりと近づいていった。
翔「ちゅう♡」
「ふぅえっ?!」