第12章 愛のかたまり
相葉っちとの涙の再会から1ヶ月。
今まで会えなかった時間を埋めるように、毎日のように会って、語り合った。
~と言っても、1週間も経たないうちにその時間は埋めることが出来たんじゃないかな?
これはもう、相葉っちの人柄のお蔭かな?
そして…、、
雅「おっ邪魔しま~す♪」
仕事終わりの相葉っちが両手に沢山のビニール袋を持ってやって来た。
今や、同居してんのかな?というくらい頻繁に、相葉っちは来るようになった。
それはもう先生のことを思い出す隙もないくらいに…。
翔「雅紀くん、いらっしゃい。今日はまた大量に持って来たね。何かあったの?」
相葉っちがローテーブルに袋をどさりと置いた。
雅「ん?今日はね、ちょっと良いことあったんだ♪」
櫻井翔くんは、自室からルームウエアのスウェットに着替えて定位置のソファーの前に座り、ソファーを背凭れにして、ローテーブルに置かれた袋の中身を楽しそうに覗き見しだした。
翔「何があったの?」
袋から一旦顔をあげて、相葉っちに尋ねる櫻井翔くん。
雅「ん~?後で、ね?」
相葉っちは鼻歌混じりに袋から中身を取りだし、テーブルに並べていく。
翔「♪~♪~♪~」
櫻井翔くんも楽しそうに口笛を吹きながら、相葉っちと一緒にテーブルに並べていく。
それから、アイランドキッチンでグラスと皿を準備している俺に気付いて手招きしてきた。