第12章 愛のかたまり
斗真「あ、それ俺も気になってた」
斗真?さんがベッドの側にあった丸椅子に座って、俺をじっと見つめてきた。
こんなイケメン2人に見つめられると、なんか恥ずかしいな…。
「えっと…。櫻井翔くんとは、彼が12歳、俺が17歳の時に知り合って。それから、街中とか電車のなかとかで会ったら話してて…」
そこまで話したら、
看護師「大野さん。入りますね?」
カーテン越しに声をかけてきて、看護師が入ってきた。
看護師「お熱計りますね。これを脇に入れてください。それと、点滴を抜きますね」
看護師が体温計を渡してきたので、脇に入れた。
それから、点滴を抜いてくれて、脈を取ってくれた。
看護師「うん。大丈夫ですね。気分はどうですか?」
「あ、大分いいです」
―ピピピッ
体温計を看護師に渡した。
看護師「37.0℃。うん、大分下がりましたね。それでは、医師から説明がありますので、このまま少々お待ちくださいね」
そう言ってから看護師が退室した。
それから、程なくしてから医師が入室してきた。
倒れた時に頭部を打ってないか、念のため調べたが、異常なしだったこと。
血液検査の結果も異常ないので、倒れたのは恐らく過度のストレスか過労によるものだろう、とのことだった。