第12章 愛のかたまり
潤「おい、斗真。そろそろ出てこい!」
潤?さんが声を張り上げながら言った。
すると、俺たちがいるベッドの隣のベッドのカーテンがそっと開いた。
斗真「あ~あ。もうバレたのか。もう少し翔さんのテンパってるとこ見たかったんだけどな」
そう言って、斗真?さんがベッドから降りて潤?さんの隣に立った。
この人もだ。
どっかで見たことある…ような?
潤「まったく…。お前、マジ悪趣味だよな…。ほら、翔さんに謝れよ」
潤?さんが、呆然と立ち尽くす櫻井翔くんの前に立ち、斗真?さんの頭をグイッと下げさせた。
斗真「翔さん。ごめんなさい…」
翔「いいよ、もう。潤が無事だったんなら、良かったよ。それに…」
櫻井翔くんが俺の方を見た。
翔「大野くんと久しぶりに会えたしね。元気そうで何より…では、ないですね?はは。倒れたんですもんね?」
そう言って、俺の手を包み込んだ。
「…うん。まあ、もう大丈夫だよ。点滴してもらったし、ゆっくり寝れたしね。ああ、ほんとに久しぶりだね。何時ぶり?」
翔「僕が高校を卒業して以来ですかね?だから、4年ぶり?ですかね?」
そっか。
もう、そんなになるのか…。