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コトノハ 【気象系BL短編集】

第10章 さよなら ぼくのともだち


翔ちゃんが身体を洗ってから湯船にチャポンと浸かった。
首まで浸かって目を閉じてとっても気持ち良さそう。

翔ちゃんと一緒に入りたくて急いで身体を洗った。

「翔ちゃん、入るよ~」

翔ちゃんが目を開けてススッと避けてくれた。
2人で並んで湯船に浸かった。
何故か2人とも膝を抱えてこじんまりと浸かっている。

この状況がなんとも可笑しくて思わず笑ってしまった。
横を見たら翔ちゃんも同じように笑っていた。

ひとしきり2人で笑って向かい合うように座り直した。
どちらからともなくキスした。
直ぐに離れて見つめあった。

翔ちゃんの上気した顔を見たら堪らなくなって、後頭部に手を回して引き寄せキスをした。
そして、翔ちゃんの方から舌を絡ませてきてくれた。

チュ、チュプ…
クチュ、チュプ…

もっと、もっと、もっと…。
もっと、欲しい…。

翔ちゃんの膝の上に乗っかって、何度も角度を変えながら唇を貪った。
途中で何度か肩を押されたけど無視して続けた。

ごめん、翔ちゃん…。
だって、足りない。足りないよ。
もっと、もっと、もっと…。

「ハア、ハア…っあ、翔ちゃん、すき…」

翔「……お、れも、すき…ぃ…」

キスの隙間からお互いに何度も囁きあった。

足りない。
キスだけじゃ足りない。

翔ちゃんの形を変えつつあるモノをギュッと握った。

翔「うっ、あああっ…!」

翔ちゃんが仰け反って唇が離れてしまった。


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