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コトノハ 【気象系BL短編集】

第10章 さよなら ぼくのともだち


翔ちゃんがチュッとキスしてくれた。
フルフルと頭を振って、翔ちゃんの顔を包み込んだ。

「翔ちゃん。そうじゃないでしょ‼」

翔ちゃんが俺を見上げながら

翔「えぇ?雅紀、チュウって言ったよ?」

翔ちゃんの唇に自身のものを重ねて、すかさず舌を捩じ込んだ。

チュプ…クチュチュ…

直ぐに厭らしい水音が聞こえてきて

翔「んっ…ふぁっ…あっ…」

はじめて聞く翔ちゃんの甘い声。
ヤベ…。興奮してきちゃった…。

ゆっくりと唇を離したら、2人の間に透明な糸が繋がった。
それを指で拭って

「チュウって言ったら、これでしょ?」

翔ちゃんが蕩けた顔して小さくコクリと頷いた。

おわっ!
ヤッベ…。
勃ってきちゃった…。

翔ちゃんの右手が延びてきて、俺の髪をスーッと梳いてきた。

翔「雅紀、髪…まだ濡れてるよ?」

こ、これって…、誘われてますか?
じゃあ…このまま突っ走ってもいいですか?
はい、いいですよ!

「翔ちゃん‼」

翔ちゃんにガバッと抱きついてスウエットと下着のゴムに指を引っ掻けて勢いよく脱がせた。

翔「え?ちょ、ちょっと…やっ、なに、してんの?!」

翔ちゃんが手足をバタつかせて抵抗してくる。
もう、無駄なことして。俺の方が力があるんだから~!

暴れる翔ちゃんを上からグッと抑え込みながら、バスローブの紐をほどいた。

翔「ま、雅紀、落ち着いて!」

「むり~!」

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