• テキストサイズ

コトノハ 【気象系BL短編集】

第10章 さよなら ぼくのともだち


翔ちゃんの服を捲って、可愛らしい胸に触れようと手を伸ばす。
すると手をパシッと払われて、翔ちゃんがムクッと起き上がった。

翔「ねえ、俺が抱かれるの?」

「え?そうだよ?」

翔「やだよ!俺、雅紀を抱きたい!」

「はあ?なんでさ?翔ちゃんの方が可愛いんだから、絶対に抱かれる方でしょぉ~?」

翔「なっ⁉可愛くねえよ‼可愛いのは、雅紀だろ?だからぜってえ俺が抱くから!」

「なんでさ⁉今までずっと受け身だった翔ちゃんが抱かれる側でしょぉ~?」

翔「受け身じゃねえし!」

~ていうか、なにこれ?
付き合って直ぐにどっちが抱くかで喧嘩って…。
暫く言い合ってたけど…。

翔「これじゃ埒が明かねえな」

翔ちゃんが民主主義で決めようって言い出して。
じゃんけんしたり、アミダくじしたり、ジェンガしたり…。
2人とも負けたら「もう1回!」って言って、なかなか勝敗が決まらなくて…。

「もう疲れたよぉ~!ヤメヤメ!今日はもうヤメよぉよ~」

翔「そうだね。もう疲れたから寝よっか?」

「うん。俺、風呂入ってくるよ~。汗でベタベタだよ~。翔ちゃんは先に寝てていいよ~」

無駄に白熱したバトルになったから、さっきから服が貼り付いて気持ち悪い。

/ 315ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp