第10章 さよなら ぼくのともだち
翔ちゃんの服を捲って、可愛らしい胸に触れようと手を伸ばす。
すると手をパシッと払われて、翔ちゃんがムクッと起き上がった。
翔「ねえ、俺が抱かれるの?」
「え?そうだよ?」
翔「やだよ!俺、雅紀を抱きたい!」
「はあ?なんでさ?翔ちゃんの方が可愛いんだから、絶対に抱かれる方でしょぉ~?」
翔「なっ⁉可愛くねえよ‼可愛いのは、雅紀だろ?だからぜってえ俺が抱くから!」
「なんでさ⁉今までずっと受け身だった翔ちゃんが抱かれる側でしょぉ~?」
翔「受け身じゃねえし!」
~ていうか、なにこれ?
付き合って直ぐにどっちが抱くかで喧嘩って…。
暫く言い合ってたけど…。
翔「これじゃ埒が明かねえな」
翔ちゃんが民主主義で決めようって言い出して。
じゃんけんしたり、アミダくじしたり、ジェンガしたり…。
2人とも負けたら「もう1回!」って言って、なかなか勝敗が決まらなくて…。
「もう疲れたよぉ~!ヤメヤメ!今日はもうヤメよぉよ~」
翔「そうだね。もう疲れたから寝よっか?」
「うん。俺、風呂入ってくるよ~。汗でベタベタだよ~。翔ちゃんは先に寝てていいよ~」
無駄に白熱したバトルになったから、さっきから服が貼り付いて気持ち悪い。