第10章 さよなら ぼくのともだち
そっか…。
松潤に知られてたんだ、俺たちのこと…。
「じゃあ、松潤の“翔くんと付き合いたい”宣言は?うそってこと?」
翔「うん。俺が『雅紀は俺のことどう思ってるのかわからない』って言ったら、『俺に任せとけ』って…。だから、あんなこと言い出してびっくりしたよ…」
「そうなんだ…」
さっきの告白は松潤の単独行動だったのか…。
翔ちゃんが俺の服の袖をツンツンと引っ張ってきた。
翔「雅紀、さっきの“俺の翔”って、う、嬉しかった、よ…」
耳まで真っ赤になりながらも、真っ直ぐに俺を見てきた。
なにこの可愛い人⁉
マジで年上なの⁉
男なの⁉ 俺と同じ男なのか⁉
「もお~、我慢できねっ!」
言うが早いか、俺は翔ちゃんを抱き抱えて寝室に直行した。
翔「え?ちょ、ちょっと、待って…」
「待つわけないじゃん♪」
ベッドに降ろして、直ぐに翔ちゃんに跨がって唇を奪う。
不意のことに弛く開いている口に素早く舌を差し込んで口内を自分勝手に動かした。
翔ちゃんが俺の胸をポカポカと叩いてくるから、顔を包み込んで、逃げられないようにした。
息つく間もなく与えられる快感に、翔ちゃんが抵抗を止めてだらりと身体を投げ出した。
わざと音をたてて唇を離して
「翔ちゃん。いい?いいよね?俺たち、両思いってわかったんだから。恋人になったんだから。いいよね?ね?」
蕩けた目をした翔ちゃんがコクリと頷いた。
やった!
では、早速、いただきます!