第10章 さよなら ぼくのともだち
今日はトントン拍子に収録が終わった。
時計を見ると19時を少しすぎたとこ。
こんなに早く帰れるなんて♪
よこ誘って呑みに行こうかな~?
みんな、さっさと帰り支度をしている。
松潤なんか、もう呑みに行く相手見つかったみたい。
早いなっ?!
俺もよこにLINEしてっと…。
ニノとリーダーが「じゃあねえ。またねぇ」って仲良く肩なんか組んで帰っていった。
なんか、いいなあ~、あの2人♪
俺もとりあえず帰るかな?
楽屋を出ていこうとすると、松潤と翔ちゃんが何だか深刻そうな面持ちで話してるのが見えた。
何となく声をかけ辛くて、小声で「お疲れ様です」と言って、楽屋を出た。
何、話してたんだろ?
「ああ、呑みすぎた~」
よこと呑むのって、ほんとに楽しいやぁ~♪
だから、ついつい呑みすぎちゃうんだよなぁ~。
家に入るなり、誰もいないのに「ただいま~」なんて、言ってみた。
ふふふ。これじゃ松潤みたい…。
なんて、考えながらリビングの扉を開けたら
「あれ?何で…」
潤「おかえり」
翔「………」
松潤と翔ちゃんがソファーに横並びに座っていた。
潤「呑んだの?まあ、いいや。座って?」
松潤に促されるままにソファーの2人と向かい合わせになるようにラグの上に胡座をかいた。