第10章 さよなら ぼくのともだち
潤「…おい!…おいってば‼」
目の前に濃~い顔が現れた。
思わず仰け反って
「うわっ!…ちょお~、リアルぅ~」
松潤が俺の額を手でグイッと押してきた。
潤「リアルって…。ははっ。ま、確かにリアルなんだけどな、俺は…つうかさ。何で雑誌を抱きしめながらニヤニヤ笑ってたんだよ?すっげえ、気になるんだけど…?」
え?俺、ニヤついてた?
やべえ…、顔に出ちゃってたか…。
翔ちゃんをチラ見すると我関せずって感じで、相変わらずニノと談笑してる。
なに、このギャップ⁉
昨夜の翔ちゃんよ、カムバークッ!
潤「なあ、何考えてたんだよ?教えろよ~?」
潤ちゃん、君は昔から、気になったらとことんなんだから~。
「んっとね、昨日の夜食べたスイーツが旨かったからまた食べたいなあ~って、思い出してたのさ~」
潤「ふ~ん…。そんなに旨かったんなら今度教えろよ?」
「おっけぇ~」
ごめん、松潤。
こればっかりは教えらんないよ。
俺だけの特別…だからね~。
スタッフが「嵐さん。そろそろ本番でーす!」と呼びにきた。
全員で「は~い」って言ってスタジオに向かう。
後ろから服の裾をツンツンと引っ張られて振り返った。
リーダーがニコニコしながら
智「おいらにも教えて?」
「ん?なに?」
智「スイーツ♡」
リーダー、寝てたから聞いてないと思ったらちゃんと聞いてたのね~。