第10章 さよなら ぼくのともだち
なんとか翔ちゃんの腕を振り払って風呂に入った。
身体を拭くのもそこそこに急いでバスローブを着て寝室に行った。
翔ちゃんは布団をすっぽりとかぶって、丸まっていた。
あちゃ~。拗ねちゃった。
ベッドに腰かけて
「翔ちゃん。でてきて、ね?」
翔ちゃんがピクッと動いた。
「ねえってば~」と、翔ちゃんを布団ごと揺らす。
すると、ぴょこんっと目だけ出して直ぐに布団をかぶった。
もお~っ‼ だから、可愛すぎ~!
でも、出てきてくれないなら…
「じゃあ、俺は向こうの部屋で寝るね?おやすみ、翔ちゃん」
そう言って立ち上がろうとしたら、布団から手がでてきて、引っ張られた。
「うわっ、と…何…?」
翔「ダメッ‼」
「何で駄目なの?」
翔「俺の…俺の…側にずっといるって言った~!…ぐすっ…」
翔ちゃんが布団からバッとでてきて、泣きながら俺に抱きついてきた。
「泣かないでよ、ね?冗談だから…ね?許して…?」
翔ちゃんが涙を拭いながら
翔「チュウしてくれたら許す!」
「わかったよ♡」
翔ちゃんの後頭部に手を回して、チュッと触れるだけのキスをした。
翔「もっと♡」
翔ちゃんが「いいよ」と言うまで何度もキスをした…。
嗚呼…ほんとに昨夜の翔ちゃん、可愛かったな…。
チュウしないといっつも寝てくれないんだよなぁ~♪
むふふ。
思い出したらにやけちゃうよぉ~!