第8章 若葉のころを過ぎても
「いやっ…そこは、だ…め…」
このままソコを触られ続けたら…。
自分が自分じゃ無くなる気がして…怖い。
だから、今の自分ができる精一杯の抵抗を試みた。
だけど…全然退かすことができない。
智「ふふ。翔。気持ち良くしてやるからな?俺に任せろよ、な?」
大野くんの目に、焔が宿った。
ヤバい⁉逃げなきゃ…!
腰を浮かせて、体を捩ろうとしたら
「ひゃあっ…あ、あぁ…」
大野くんが、俺の腰の下の隙間に手を入れてきて、グッと引き寄せて…俺のオレを咥えた⁉
え?え?え?
根元に指を絡められ、筋に添って舌が這っていく。
じゅぷっ、じゅぷっと、厭らしい水音が聞こえてきた。
なに?これ…?
これが、“気持ち良い”ってことなの?
驚かれるから隠してるんだけど、実は…この歳で自慰行為というものを、したことがない。
だって、誰も教えてくれなかったから…。
人並みにAVとかそういう雑誌とか見たけど…。
どうやったら良いのか全然わからなかったし。
女の子と付き合ったことも無いし。
気になる子がいても、告白する勇気がなかったし。
大学に入ってから、こういうことを勉強しようと思っていたのに…。
「はぁ…。き、もち…い…あっ…」