第8章 若葉のころを過ぎても
翔を見張っていたら、近づいていく人影が…?
あっ⁉ …大野?
何であいつが…?
翔「それじゃあ、行こう」
智「おう。楽しみだあ」
2人で見つめ合ってからホテルの中に入っていく。
な!なんだよ⁉
離れろよ!クッソー!
俺が、大野と一緒に居ることを嫌がるから、隠してたのか?
距離を取りながら、2人に付いていく。
エレベーターに乗った。
流石に同じものには、乗れない。
階数表示を見て、確認する。
最上階で停まってるみたいだな?
エレベーターの上昇ボタンを連打する。
早く!早く来いよ!
気ばっかり焦る。
やっと来たエレベーターに飛び乗り、最上階を押した。扉を閉めるボタンを連打する。
俺の後に乗ってきた男性から「そんなに押さなくても…」と言われても構わず、ボタンを押し続けた。
大野に…。
大野にだけは盗られたくない!
俺の方が、長いこと想ってるんだからなっ!