第7章 Still…
翔「多分、暑かったから寝てる間に、無意識に脱いだんだよ?」
雅「そうだよ。松潤ってば、俺と翔ちゃんが、何かあるわけないでしょぉ~?」
潤「………」
潤くんが、雅紀から下りて、無言で翔ちゃんにTシャツを着させた。
あ、見せたくないのね?
潤くん、私、メンバーの裸なんて見慣れてますけど?
雅「松潤?まだ、怒ってる?」
潤「いや。でも、裸でベッドで2人で…なんて、誤解されても仕方ない。だろ?」
雅「うん。そうだね。ごめんなさい」
翔「潤、俺も、ごめん」
潤「おう」
翔ちゃんたちが帰っていった。
「なあ、雅紀」
雅「何?」
湯船のなかで、雅紀の胸に凭れた。
「本当に、なにもしてないのか?」
雅「えっ⁉」
雅紀が俺を後ろから抱き締めてきた。
雅「……ん~っとね、実は…ちょっとだけ…」
雅紀の腕をほどいて正面に向かい合う。
「何したの?言ってごらん。怒らないから」
雅「うっ…。本当に、怒らない?」
雅紀の手をギュッと握りしめながら、頷いた。
雅「あのね、翔ちゃんがあんまりにも…良い匂い、だから~、あの…」
「服を脱がせて、襲おうとした?」
雅「してないよ!俺がしたのは、寝ちゃった翔ちゃんにキスして、抱きついただけ!そのあと、俺も眠くなって寝たもん!」
顔を紅潮させて俺に訴えてきた。
「…ふーん。キスして、抱きついて、それで?何で、服が脱げてんだよ?ほら、全部、吐き出してしまいな。隠すなよ?」
雅「うぅ~」
雅紀の全身が紅くなっていく。
このままだと、逆上せるかもなぁ~。
「雅紀。とりあえず風呂出るぞ。俺は、お前を抱えられないぞ?」
雅「うぅ。わかったぁ…」
雅紀がふらつきながら、湯船から出る。
「おい。しっかりしろ?」
雅紀の腕を持って支えてやった。
身体を手際よく拭いてやって、ベッドに寝かせた。
とりあえず、下着くらいは着させるか?
雅紀の足を持ち上げて、下着を履かせた。
雅「ニノ~。ごめんなさい」
「何が?」
雅「俺、翔ちゃんにね…」