第7章 Still…
【N】
潤くんが、智にお礼を言うなんて…?!
雨が降る!槍が降る!嵐が来る!
潤「おいっ!そこまで言うか?」
智「ニノってば、聞こえてるよ?」
「面目ない…」
2人が笑ってる。
良かった。
でも、問題が解決した訳じゃない…。
潤くんが、腕時計を見た。
俺も、スマホで時間を確認した。
話はじめて3時間くらい?
時間が経つのは早いな。
潤「もう、こんな時間か。そろそろ翔を迎えに行くよ」
智「そ、だね…。おいら、帰るよ」
「潤くん。私も雅紀の家に行きますよ」
潤くんが、ニヤニヤしながら肩を叩いてきた。
「ちょっと、何ですか?痛いでしょ?!」
潤「少しは、加減してやれよ?」
「その言葉、潤くんに返しますよ」
潤くんが、「俺は、ちゃんと加減してる」って、言いながら車に乗り込んだ。
そうですかね~?
チャイムを鳴らしても2人とも返事がない。
潤くんと顔を見合わす。
今日は1日オフだから、居るはずだよな?
合鍵で、家に入った。
部屋は、真っ暗。
出掛けたのかな?
潤「翔。相葉くん。居ないのか?」
潤くんが、灯りを点けながら、探している。
俺は、とりあえず喉を潤すため、キッチンに行った。
潤「なにしてんだ⁉」
冷蔵庫からペットボトルの水を出して、飲もうとしたら…潤くんの怒号が聞こえてきた。
何事⁉
声のした方に向かった。
「潤くん。なに、大声出して…って…なにしてるんですか?」
寝室に行ったら、雅紀に馬乗りになっている潤くん。
なぜか、上半身裸で、潤くんを宥める翔ちゃん。
翔「あっ、ニノ…」
「何があったんです?」
翔「俺もよくわかんないんだよ。目を覚ましたら、潤が…」
雅「俺も、わかんない。何で松潤が俺に乗っかってんのか?」
潤「2人で裸で何してたんだよ?言えよ?!」
2人で…?
よく見たら、雅紀も上半身裸だ。
雅「何もしてないよぅ~」
潤「嘘つけ⁉」
翔「潤。本当に何もないよ!ご飯食べた後、寝てただけだよ?」
潤「……本当に?」
雅紀と翔ちゃんが、頭を大きく縦に振った。