第7章 Still…
和「…おい!」
ニノが俺の耳を引っ張った。
痛みに顔を歪める。
「何すんの⁉」
和「何回呼んでもバカみたいにヘラヘラしてるからですよ?何考えてたんだよ?…それで?翔ちゃんたちに何を頼みたいんだよ?」
「え?あれ?俺…言わなかったっけ?」
ニノの顔が曇った。
和「バカだとは思ってたけど、ここまでとは…。さっきのあほ面も…」
「バカって言うなよ~。バカって言う方がバカなんだぞ‼」
潤「小学生かよ?(笑)」
翔ちゃんが、お腹を押さえながら爆笑してる。
え~?俺、変なこと言ったあ?
「もお~~っ!そんなに笑わないでよ!」
翔「だって、相葉くん。お願いあるって言ってから、ずっとワケわかんない話してさ。それから、ニタニタしてんだよ?そりゃ、笑うって。アハハッ」
また、そんなに笑う~。
でも、もういーや。翔ちゃんが楽しそうだから。
潤「早く言えよ?何だよ?」
「やっぱり、いいや。翔ちゃんたちが来てくれただけで満足」
和「本当に迷惑な…。潤くん、翔ちゃん。ごめんね?このバカに付き合わせて…っとあぶねっ!」
また、バカって言った!
俺は、ニノに飛びかかった。
……あれ?
潤「おい!まー!なにしてんだよ⁉」
和「直ぐに離れなさいよ!バカ雅紀!」
何かにぶつかって咄嗟に目を閉じた。
2人の声に、目を開けてみたら、翔ちゃんの胸に顔が埋まってた。
あ、ニノに避けられたからか~?
翔「まあ、いいじゃん。2人とも。それに、バカバカ言い過ぎ。相葉くんがかわいそうだろ?」
「翔ちゃん。優しい~!」
俺は、翔ちゃんの背中に腕を回して抱き締めた。
翔ちゃん…。いいニオイ…。落ち着くなー。
潤「翔。まーを甘やかすなよ!調子に乗るだけだ。もう、いい加減離れろよ!」
「ん?潤ちゃん、ヤキモチ?かーわいー!」
松潤のほっぺにチュッてしちゃった。
松潤ってば、手の甲で拭いながら、
潤「止めろ!気持ちわりいな」
って、言われたけどさー。
「松潤ってば、可愛い」
潤「……はあ?」
翔「アハハハッ!相葉くん。サイキョーだね」
また、翔ちゃんに爆笑された。
なんでだろー?