第7章 Still…
【O】
あー、ダルい…。
それに、やけに眠い…。
翔「智くん?」
相葉ちゃん家のエントランス出たら、翔ちゃんが扉の前で立ってた。
「おお。今、来たの?あれ?松潤は?おいらより先に出たで?」
翔「え?そうなの?まだ来てないけど…どうしたんだろ?」
翔ちゃんが、スマホを見た。
翔「あ、地下の駐車場に行ったみたい。俺、タクシーで来たからなー。んじゃ、そっち、行ってくるよ」
翔ちゃんが、足早に駐車場に向かう。
「翔ちゃん…!」
翔ちゃんが、振り向いた。
翔「何?」
翔ちゃんの所まで歩いていった。
手を引っ張って、抱き締めた。
翔「何?何?」
翔ちゃんが、おいらの腕の中から逃れようとする。
更に強く抱き締めた。
翔「ちょっと…!智くん⁉」
「翔ちゃん…。おいら…」
翔ちゃんがおいらを見つめてくる。
翔「智くん?どうしたの?何があったの?」
潤「翔…リーダー。何してんの?」
松潤が翔ちゃんの腕を掴んでおいらから、引き離した。
翔「潤。あ、その…。智くん、が、ふらついてたから、支えてたんだ…」
潤「……ふう~ん。そう?俺にはリーダーが抱いてるように見えたけど?」
翔「そ、そんなわけないよ、ね、智くん」
「…う、うん。松潤の見間違い…だよ?」
潤「……ふう~ん」
松潤が冷めた目で見てくる。
「あ、おいら、仕事だから。それじゃ」
翔「うん。いってらっしゃい」
翔ちゃんが、笑顔で見送ってくれた。
松潤が来なかったら…。
おいら…何してんだろ?何がしたいんだろ?
今更…。
相葉ちゃんとニノと寝といて…。
頭の中、ぐちゃぐちゃ…。
雑誌の対談の仕事は散々だった。
楽屋に戻って携帯を見た。
松潤からメールが入っていた。
〔話がある。仕事終わったら、連絡ください。〕
話…かあ。
ゴクリ、と喉が鳴った…。