第7章 Still…
「雅紀の願い事って、嫌な予感しかしない」
智「うん、そうだね」
雅「ん~⁉ウルサイッ!ニノたちは黙ってて!」
「はいはい…」
雅紀が、潤くんの方に向いて正座した。
潤「何?改まって…って、翔が来たみたいだ。迎えに行ってくるから、また後で」
潤くんがスマホを操作しながら出ていった。
智「あ、おいら仕事だった」
「智。探し物は?見つかった?」
智「ああ。資料?見つけたよ。そんじゃ、行くわぁ」
雅紀と2人で玄関まで見送った。
智は、少しふらつきながら出ていった。
雅「ニノ…。何で、大ちゃんとシタの?」
「ああ…気になる?」
雅「当たり前だろ?」
「お前は、俺も智も好きなんだろ?だったら、いいじゃねえか?」
雅紀が睨み付けてきた。
「違うの?」
雅「違わないけど…仲間外れにされた気分でムカムカするの!」
「ふっ。そうか…今度は智と一緒にお前を抱いてやるよ?」
雅「ほんと?それなら、良いよぉ~」
雅紀が単純で良かった。
俺たちは、ソファーに座って、潤くんたちを待った。
「そういえば、雅紀の願い事ってなんだよ?」
雅「ああ。翔ちゃんたち来たら、言うよ」
「勿体ぶるねえ~」
雅「そんなんじゃないって。翔ちゃんと松潤へお願いしたいんだもん」
「ふ~~ん」
雅紀の肩に寄りかかった。
雅紀が俺の頭に顔を埋めてきた。
雅「ニノ。良いニオイ~♪」
「そりゃ、どーも」
雅「ニノ~」
「なんだよ?」
雅紀が、俺の正面に座ってきた。
雅「翔ちゃんたち、遅いからさー。チュウして待ってようよ?」
「お前は、バカか?」
雅紀のおでこをペチッと叩いた。
おでこを摩りながら、「ケチ~」と口を尖らせる。
「1回だけな?」
雅紀に軽くキスしてやった。
雅「もう1回!」
「ダメ」
雅「ケチ~」
「そうですよ?」
ケチで結構…。これ以上したら、理性が保てないんでね…。