第7章 Still…
【A】
う、うぅ…。
これ、何だ?
目が覚めたら、腹痛に襲われた。
「…うっ…痛えよぉ…」
和「…雅紀?…どうした?泣いてんの?」
「あ、ニノォ…おはよー」
和「はい。おはよう。…って、挨拶してる場合か⁉汗凄いぞ?」
腹を手で押さえたり、叩いたりして、痛みを和らげようとする。
顔中にジトッとした汗が吹き出てきた。
「ニノ、腹が…」
和「腹、痛いの?…待ってて?痛み止め持ってくるから」
ニノが、額の汗を手で拭ってくれる。
「薬、無いよ…うぅ、痛いよぉ…」
和「わかった。買ってくるから、待ってろ?」
「うん。待ってる…早く帰って来てぇ…」
ニノが、寝室を出ていき、ペットボトルの水を持ってきてくれた。
和「これ、飲んでろ。それじゃ、行ってくる…」
ニノが、バタバタと走っていく音がした。
隣に目をやると、気持ちよさそうに眠る、リーダーが居た。
また、裸で寝たから、腹下したのかな?
リーダーも裸で寝てるから、タオルケットを掛けてあげた。
重倦怠い身体を無理に起こす。
時間を確認しようとスマホを手にする。
翔ちゃんからLINEがきていた。
なんだろ?
〔昨日の電話〕
〔要件は?〕
そうだった。翔ちゃんに電話しなきゃ。
『翔ちゃん…うぅ…おはよー』
翔『…ん?おはよう。どうした?声、元気ないぞ?』
『…うん…。腹、痛いのぉ…』
翔『…あのさ、昨日…ニノと、その、あーっと…セ』
『うん。エッチしたあ…うぅ…』
翔『そ、そっか…。俺、今から行こうか?』
『えぇっ。悪いよぅ…う、うぅ…』
翔『遠慮すんな』
『ありがとう…ねえ、松潤は?』
翔『潤?まだ、寝てる……ひゃあああっ』
『ん?翔ちゃん?今の、なに?ねえ、ねえってば!』
電話、切れてる…。
もしかして、松潤に襲われた?
まさかねー。
リーダーがモソモソ動き始めた。
起きたのかな?
智「…うぅ…ううぅ」
「どしたの?リーダー?」