第7章 Still…
【M】
「ん?翔…どこ?」
俺の腕の中で寝ていたはずの恋人を探す。
シーツに触れてみると、まだ暖かい。
「翔~?どこ?トイレか?風呂か?」
独り言を発しながら、寝室を出る。
翔「…うん。わかった。今から行こうか?」
リビングに入ると、ペットボトル片手に、ソファーの側で誰かと電話している翔が居た。
翔「おお。遠慮すんな。…え?潤?まだ、寝てる」
翔に気付かれないように、静かに近付いた。
ソッと後ろから、抱き締めて、項にキスした。
翔が「ひゃあああっ」と声をあげてその場にペタンッと座り込んだ。
翔「潤!起きてたのっ⁉」
潤「うん。今、ね。電話、誰?」
翔「あ?…ああ、相葉くんだよ。…あ、もしもし?…切れてる…」
「ごめん。相葉さん、何だったの?」
翔が立ち上がって、ペットボトルの水で濡れたパジャマを拭きはじめた。
濡れて肌に張り付いたパジャマから、透けて見える翔の…あ、ヤバッ
「翔…」
翔「何?…って、なに?それ?昨夜、散々シタよな⁉」
俺のモノが、ムクムクと形を変え始めた。
翔が、気付いて、指差してくる。
「うん。仕方ないよ…?翔が誘ってくるから?」
翔「イヤイヤイヤッ!誘ってねーから!俺、今から相葉くんの家に行くからっ!そんなこと、してる場合じゃねーんだよ⁉」
「……そんなこと?」
翔「…あっ、ごめん…」
翔をお姫様抱っこして、ベッドに寝かした。
翔「潤。マジ、ごめんって。ね?許してくれよ?」
「ふふ。許してほしい?」
翔が、コクコクと頷く。
「許してやっても、いーよ?“そんなこと”をしたら、ね?」
翔「え?」
「ね?わかるよね?翔ちゃんは、子供じゃないから?わかるよね?」
翔が、目を閉じてコクりと頷いた。
翔「ど、どうぞ…」
翔が、観念して身体を弛緩させた。
思わず、ニヤリと口角があがる。
「はい。良くできました。ハハっ。後で、花丸あげるからね。翔、ちゃん…」