第7章 Still…
智「フーフー、フーフー」
「おい。やり過ぎるなよ?酸欠になるぞ?」
智「フーフー……ウッ、ゲホッ、ゴハッ」
「もう~、何やってんのよ!水飲みますか?」
智の背中を擦ってやる。
深呼吸しすぎて、むせるって…。
智「…あー、ビックリした。もう、挿れていいでぇ」
「ほんとに大丈夫ですか?」
智「おう」
「それでは、いきますよ?」
智「あっ!」
「今度は何ですか?」
智が、いつのまにか枕の下に転がっていたハンドクリームを見つけた。それを手に取って、俺に見せてくる。
智「これ、翔ちゃんからのだ。雅紀と使った?」
「いや…。智、使う?」
智「うん!」
すっげえ、笑ってるし。
智から、ハンドクリームを受け取り、俺のモノにたっぷりと纏わせた。
ふぅ~っと一息吐いてから、智の蕾に宛がった。
智が、急にガバッと起き上がった。
「な、何?」
智「なあ、おいらからシテ、いいか?」
「は?どうしたんですか?」
智「ん?おめえの為だよ?」
何で?…俺のため?
「何で?」
智「ん?かず、腰わりいだろ?だから、おいらが動くよ、な?」
智…。案外、イイ奴じゃん。
「よろしく」
智「おう!」
俺は、ベッドヘッドに凭れて足を投げ出した。
智が俺のモノの根元を掴んで、自分の蕾に宛がった。
智「いくぞ?」
智の目を見て、頷いた。
それが合図かのように、智が一気に腰を落としてきた。
直ぐに、快感の波が押し寄せてきた。
智「んあっっ!…あぁ…か、かず~ぅ…」
「…はぁっ、あっ…何?」
智が俺に濃厚なキスをしてきた。
こいつ、キス上手いっ!
ヤベ、イッちまいそうになる…。
智の顔を持って、無理に離した。
お互いの口から、唾液が溢れる。それを智のも拭ってやる。
智「んんっ?…もっと、キス…」
「後で、いっぱいしよう?…智。動いてよ?」
智の背中に腕を回して、見上げた。
智が小さくブルッと震えた。
智が俺の首に腕を回してきて、腰を動かし始めた。
最初から速く動かれて、持っていかれそうになる…。
智「…か、かじゅぅ…あ、あ、あぅ…気持ち、イイ?」
「ああ。良い…イイ、よ…」