第7章 Still…
リーダーが俺に「智くん」って呼べって…。それって…。
ニノも顔を上げて、リーダーを見つめる。
和「智…」
智「お願い。“智くん”って言って…」
俺に顔だけ向けて、縋るように言ってくる。
「リーダー…」
智「今だけ。“智くん”って…相葉ちゃんに言って欲しい…。お願い…」
それって、さ。俺に…
和「雅紀に翔さんの身代わりをしろっていうんですか?」
智「身代わり…」
それだけ言って、俯いてしまった。
俺は、背中側からリーダーの正面に移動した。
「リーダー。いいよ。呼ぶよ…」
和「雅紀、良いんですか?」
コクりと頷き、リーダーの顔を両手で挟んで上げさせた。
「智くん」
智「もっと…」
「智くん」
智「ふぇっ、ぐすっ…ありがと…」
和「それじゃ、続きしますよ?」
「はーーーい!」
リーダーが涙を拭いながら、俺たちを見てくる。
智「あのー、質問いい?」
和「どうぞ」
智「おいらって…どっち?」
「………」
和「………」
考えて無かった!
気持ち良くさせるので、いっぱいいっぱいだったから…。
和「希望は?」
智「…相葉ちゃんを抱きたい…けど…」
「いーよー♪」
和「雅紀。大丈夫か?ハジメテで2人って…」
あー、そっかー。考えて無かったなー。
でも、リーダーの希望だしぃ~?
「まあ、ヤってみようよ。さっきも意外と大丈夫だったからさー。リーダーの、あ、いや、えっと…智くんの為だもんね?」
智「相葉ちゃん…」
和「雅紀がイケるんなら、どーぞ。私は見てますんで」
「え~。かずなりも一緒に気持ち良くなろうよぉ~」
和「そう?じゃ、遠慮なく♪」
ニノがイソイソとスウェットを脱いで、俺に覆い被さってきた。
智「かず~?遠慮無さすぎっ!」
リーダーがほっぺをぷくっと膨らます。
ニノがその顔を見て、笑いながら俺から離れる。
智「それじゃ、相葉ちゃん…いや、えっと…」
「雅紀っ!」
智「雅紀…」
俺をゆっくりと寝かして、ディープキスをしてきた。
厭らしい水音が直ぐに聞こえてきた。
うわっ…。リーダーもキス上手いっ!